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▼やこさん:
こんにちは、ご無沙汰しております。
アスペルガーの夫(未診断)をもつききりんりん。です。
私の場合、自閉症協会(http://www.autism.jp/index.shtml)のセミナーで
東京都の支援センター(http://www.tosca-net.com/tosca%20framepage.htm)
での相談を勧められました。
初めての相談予約の際「ご夫婦別々での面接にされますか?
やっぱり夫婦でも聞きたくないこと・聞かれたくないことは
ありますからね」と言ってもらいましたが、これを機に二人で
乗り越えたかった私は、二人一緒の面接を希望しました。
夫には「夫婦は2人3脚であること」と「そのためにはあなたの協力が
絶対に不可欠であること」そして「あなたにどんな障害があっても
私は絶対離婚しない。でも、あなたがこの2人3脚のヒモをもうほどきたいと
思うなら、私達はもう一緒にはいられない。私達の場合、このヒモの結び方を
教えてくれる専門家が必要で、それを説明するために、
私はあなたが聞きたくない、わけがわからないと思うことをいっぱい言うと
思う。でも、それはこの先もずっと二人で2人3脚をしていくためであって
あなた個人を攻撃したり、傷つけたりするものでは絶対にない」と
繰り返し繰り返し、面接直前まで言い続けました。
センターでの面接は、診断ではないので、告知されるわけではありませんが
(診断を望まれるなら、病院の紹介もしてくださるそうです。)
少なからずのショックを夫に与えたようです。
そのショックこそが「どうやら自分は奥さんの言うことをきかないと
死んでしまうほど危ないらしい」という危機感につながってくれたので
逃げ出したい状況から逃げ出さなかった勇気に対する感謝の念は
今も言葉で夫に伝え続けています。
「これはアスペルガーの特性なのだ」という理解にすすんでからは
本人も様々なパニック、ジレンマから解放された様子。
「だからしょうがない」のではなく、
「だからこうしてみよう」ですね。
笑って泣いて怒って迷って、生身の人間なら当たり前のこと。
ただ、あまり自分で自分を追い詰めないようにして下さいね。
他人の言動にあまり一喜一憂していると
どんな人間関係にも摩擦が生じるかもしれません。
親子でも、夫婦でも、どんなに親密な相手であっても、他人は他人。
人と寄り添いあうには、時に距離を保つことも必要ですよ。
特に、男と女はお互い異星人同士。
そして、軽度発達障害の場合、言葉も通じない異国の世界観に
振り回され続けているのは、誰でもないアスペルガー当事者
その人ではないでしょうか?
周りの人間に出来ることは、このわかりにくい世界観を
なるべく彼の世界の言葉に置き換えて、出来るだけわかりやすく
通訳してあげることぐらいではないでしょうか。
どんな時もやこさんの人生はやこさんだけのもの。
それとは別にまた、彼には彼だけの人生があります。
感情移入しすぎることも、
彼を含めた周囲の言動に揺さぶられることも、
あまり度を越えると、少し危険なように思います。
人生はまず「自分ありき」。
自分はどうしたいのか、どんな時もそれだけで十分だと思いますよ。
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